一陸特を受けようとするきっかけは「無線の資格に興味がある」「職場から取るように言われた」など様々ですが、いずれにおいても、勉強を進めていく上で大切なことを少しお伝えしておこうと思います。
初めから専門家を目指さない
最初に思い切ったことを言いますと、資格はあくまで「取得すること」を目標にした方が良いです。
「当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、中にはこういう人もいるんです。
一陸特の勉強を始めた矢先、無線の専門書を何冊も買い込んで、しかも1ページ目から読み始める。
そして1~2章分読んだ時点で段々読まなくなってしまい、結局受験申し込みもせずに終わる。。。
知識を習得しようとする姿勢はもちろん悪いことではありませんが、「資格取得のための勉強」としては効率が良くありません。
なぜなら、一陸特の試験はどの科目も合格点が決められており、合格点さえ超えれば取得できるからです。
点を取るためには、何といっても問題が解けなければなりません。
問題が解けるようになるにはどうすれば良いかというと、解き方を頭に叩き込むことです。
これには、市販されている過去問集などが役に立ちます。
イチから専門的な知識をつけることが遠回りであることは何となくお分かりいただけましたでしょうか?
もし本当に「無線の知識を深めたい!」と考えている場合、私自身の経験から、次のような順番で進めていけば良いかと思います。
1.まずは資格を取って、無線装置を操作できるようになる ←いまここ
2.色々な装置を操作する経験を重ねて、その装置の仕組みや必要な処置を身体で覚える
3.操作するうえで分からないことがあれば、その都度参考書等で補完する
資格の勉強をするからには、できる限り短時間で取得したいですよね。
ですが前述したとおり、いきなり専門書から始めてしまう人が多いので、かなりの確率で挫折しやすいです(笑)。
それよりも、簡単な参考書や問題集を活用して早目に資格を取り、その後実務経験を重ねていく方が、技術的な知識はスムーズに頭に入ります。
後から専門書で勉強するにしても、既に分からない部分が判明しているので、調べやすくなります。
完璧に理解せず割り切って覚える
一陸特に限った話ではありませんが、資格の勉強を進めていくうえで、解説を読んでも分からない問題がどうしても出てきます(私もそうでした)。
もし解説を何度読んでも理解できない、納得いかないといった場合でも、深入りせずこういうものだと思って覚えちゃいましょう。
そしてさっさと別の問題に取り掛かってください。
なぜなら先にも述べた通り、資格はあくまで「取得」が第一の目標であり、例え内容が完璧に理解できていなくても、点さえ取れば目標は達成できるからです。
このような「納得がいかない」といった状況は、特に計算問題に関して多く発生します。
「なぜこんな式になるのか?」
「なぜこの答えになるのか?」
こういうのはネットで色々調べたり、参考書を読んだりすることで解決できることもありますが、ある程度時間をかけて調べてもサッパリ分からなければ、式の形はこういうものだと思って割り切りましょう。
割り切ったら別の問題に取り掛かって、できる問題のストックを増やしていくようにしてください。
特に計算が無く穴埋めだけの問題は、ストックを増やすチャンスです。
ひたすら繰り返す
問題に触れて、解き方も確認して、納得した!って思っても、決してそこで終わりにしないでください。
少なくとも、次の日にまた同じ問題を解いてみましょう。
実際解こうとすると、意外と忘れてることが多いものです。
でもそれが普通です。
余程の天才でもない限り、一度や二度見ただけで完璧に記憶はできません。
大切なのは、何度も何度も同じ問題を繰り返して、記憶の一部にしてしまうことです。
問題を見た瞬間に、理屈抜きで解き方がパッと思い浮かぶようになる状態が理想です。
なので試験日まで何度でも繰り返しましょう。「やり過ぎかな」って思うくらいがちょうど良いです。
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ざっと勉強方法を紹介してきましたが、期限(ここでは試験日)が決まっているものについては、如何に遠まわりを回避するかがポイントになります。
特に通勤・通学をしている方にとっては、まとまった時間もなかなか取りにくいことと思います。
だからこそ、「まずは資格を取る」ことを意識して、日々取り組んでみてください。