一陸特に限らず、資格の勉強をする上で参考書選びは重要です。
これによって合否が決まるといっても過言ではありません。
ここでは、一陸特の参考書に関して「伝えておきたいなー」と思うことをまとめてみました。
なお、紹介する参考書は、なるべく出版年が新しいものを扱っています。
(私が過去に使った参考書も、内容は負けず劣らずなんですけどね)
専門書は使わない
もう別記事でも何度も伝えていますが、資格対策に専門書は不要だと私は思っています。
専門書というのは、例えば「電波工学」「通信工学」といったタイトルで、それらについて事細かく書いてある類のものです。
誤解を招くようですが、決して専門書自体を非難しているのではありません。
資格取得を目指す場合は問題が解けるようになることが第一なので、使うなら専用の対策本(特に問題が載っているもの)が効率が良いよ、という話です。
参考書を選ぶ際の注意点
では一体どのような参考書を選べば良いのでしょうか?
まずは、選ぶ前に少しだけ自分の状況を把握してみてください。
例えば、「知識がゼロなのでとりあえず項目の説明を読みたい」という人と、「ある程度内容は把握したからひたすら問題をやりたい」という人とでは、必要なものが違ってきます。
ちなみに各項目の説明については、なるべく簡潔に書いてある方が見やすいので長続きします。
また、資格取得が目標ならとりあえず本質は暗記なので、公式も証明が長々と書いてあるよりは、「この問題にはこの式を使う!」などと割りきって書いてあるものが望ましいですね。
おすすめの参考書
一陸特の参考書の構成ですが、ほとんどのものが大体次の通りに項目分けされています。
〇基礎理論
〇変調・復調
〇送受信装置
〇中継方式
〇レーダー
〇アンテナ
〇電波伝搬
〇電源関係
〇測定関係
なので、出版年が余程昔(7、8年以上前)でなければ、どの参考書も試験範囲は網羅しています。
後は先程もお伝えしたとおり、自分の目的に合っていることが大切です。
巷で一陸特対策用の参考書はたくさんありますが、その中でも個人的に中身を見ておすすめかなって感じたものを以下に紹介していきます。
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各項目の始めに軽い説明があり、その後に関連した問題が2~8問載っています。
項目ごとの説明は難しい言葉を使わず、さらっと済ませている印象です。細かいことまで長々と書いてありません。
「とにかく理屈抜きで覚える!」と割りきっている人に適しています。
ただこれ1冊では少々心細いので、問題集とセットで使うことをおすすめします。
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各項目ごとの説明がある点は上記の参考書と同じですが、こちらの方が詳しく噛み砕いて書かれています。
構成としては「説明→問題→次の分野の説明→次の分野の問題→・・・」といった順序なので、説明を読んだあとすぐに問題に取りかかることができます。
こちらは「とりあえず覚える」というよりは、「ある程度納得しながら勉強したい」人向けですね。
ただ、これも上記と同じく問題量が寂しいので、ひと通り終わったら問題集に取りかかると良いでしょう。
今回紹介する参考書の中では説明が一番詳しいので、タイトル通り「やさしく」学べます。
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一陸特の問題の中でも特に計算問題に的を絞っており、問題とそれに対する計算式、答えがひたすら登場します。
しかも、問題ごとに「公式はこれを使う」とハッキリ書かれている点も特徴です。
なぜこの公式か?という説明はあまり無いので、割りきって覚えるためは最適です。
一陸特では計算問題が必ず出るので、本書の内容がストックされていればいるほど、本番での気持ちの余裕も違ってくるのではないでしょうか。
ただ、当然計算問題以外(いわゆる知識問題)もモノにする必要があるので、説明付きの参考書等で、ひと通り各項目の内容を把握した後に取り組む方が良いかと思います。
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一陸特対策用に作られた「問題集」になります。
このシリーズは私が試験対策をしていた頃からありますが、第3集というタイトル通り、内容の見直しが何度もされているので、最近の動向にもマッチしています。
内容は非常にシンプルで、問題と解答がセットで延々と載っています。
解答に若干の補足説明はありますが、参考書に見られるような項目ごとの説明はありません。
ひたすら問題慣れしたい方にピッタリです。
この類の本をやりとげるコツは、一度分からなかったからといって諦めないことです。
いくら参考書で基本をやり終えたとはいえ、初めからサッと解けないのは当たり前です。
問題に対する解き方が浮かぶまで、何度も何度も繰り返してください。
「やり過ぎかな」と思うくらいでちょうど良いと思います。
武器を持ったら行動あるのみ
巷にいくつも存在する参考書の中でも、特に勉強しやすそうなものを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
自分の中で「これに決めた!」というものがあったら、是非最後までやり抜いてください。
資格の勉強は決して楽ではありませんが、習慣にすることで、合格という栄冠には確実に近づいています。
決して完璧を求めず、出来ることから始めてみてください。
皆さんのご健闘をお祈りしています。