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一陸特取得が中小企業への転職に有利に働く理由

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一陸特(第一級陸上特殊無線技士)を受けようとする理由は、人によって様々です。

○既に無線関係の仕事に就いており、スキルアップのために取りたい。

○無線関係の会社に入社したばかりで、今後の仕事に必要なので取りたい(あるいは「取れ」と言われた)。

○無線関係の会社へ転職を考えており、自己PRに使うために取りたい。

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私も無線従事者免許を持っていますが、実は過去に転職を経験しており、幸いにもエントリーした無線系の企業全てから内定を頂くことができました。

このため、個人的には一陸特を取れば転職にプラスに働くと考えています。

今回は、一陸特と転職の関係について、少しまとめてみたいと思います。

資格を持っていると「会ってみようかな」と思われる

世の中には、必要な資格を取得して初めて携われる仕事がいくつもあります。

無線従事者がそうであるように、一陸特も例外ではありません。

電波法施行令第3条によると、一陸特の操作範囲は下記の通りです。

1. 陸上の無線局の空中線電力500W以下の多重無線設備(多重通信を行うことができる無線設備でテレビジョンとして使用するものを含む。)で30MHz以上の周波数の電波を使用するものの技術操作

2. 前号に掲げる操作以外の操作で二陸特の操作の範囲に属するもの

逆に言うと、上の条件に当てはまる無線設備は資格を持ってなければ技術的な操作ができないということです。

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無線関係の仕事のひとつに「登録点検」と呼ばれるものがあります。

これは、登録検査等事業者(=無線局の無線設備等の検査又は点検を行う事業者)が行う点検の名称で、

・対象の無線設備の測定
・アンテナの設置状況調査
・結果通知書等作成

などに携わります。

特に現地で測定を行う場合、測定器を繋げる前に一旦無線機の送信を止め、接続後に再度送信するといった操作はかなりの頻度で行います。

こうした操作は、対象の設備を扱える従事者免許を持っている人じゃないとできません。

無線従事者免許を持っていない人間が送信をかける(=電波を出す)ことは電波法違反になるからです。
(中にはこっそり無資格の人間に操作させてる企業もあるみたいですが、そういう企業は将来性が無いでしょうね)

おそらくほとんどの登録検査等事業者が、登録点検員を選任する際に資格の有無で判断しています。

なのでこのような事業者が新たに人を採用する場合、目を通した履歴書に無線の資格が書いてあると「おっ」となるので、無資格よりも面接に呼ばれやすくなります。

採用されやすいのは中小企業

あくまで私の経験則ですが、資格の有無が重視されやすいのは、大企業よりも中小企業です。

なぜなら、中小企業は人数が少ない割に仕事量は多く、ゆっくり育てていく暇もなかなか無いため、「即戦力」を欲しがるからです。

前述した無線局の登録点検を請け負っている企業の場合、無線機の測定も行ったりするので、資格を持っていない(=電波が出せない)と戦力になりません。

一般的に企業の採用担当者は、志望者との面接において、

○経歴
○特技、資格
○なぜウチの会社を選んだか
○これまで取り組んできたこと(自己PR)
○入社してやってみたいこと
○人柄、性格

などを確認しますが、

仮に志望者が二人いて、上記で挙げた経歴、自己PR、人柄がほぼ大差ない場合、採用担当者は「資格を持っているこっちの人にしよう」と決めるケースも十分あり得ます。

世の中は非常に多くの企業がありますし、絶対こうだとは限りませんが、少しでも自分をアピールするために資格を取得しておくことは、とても大切なのです。

逆に大企業は、どちらかというと資格を持っていることが前提で、加えて「○○という実績を残した」とか「○○は誰にも負けない」という点が重視されるので、資格を持っているだけではなかなか通用しないと思います。

まとめ

無線系の企業へ転職を考えている場合、一陸特等の無線従事者免許を取得した方が良い理由について、今一度挙げておきます。

○無線設備によっては、該当する資格を持っていないと操作できないため
○人手が足りない中小企業は、即戦力を欲しがるため

以上から、転職で使う武器を増やすために資格を取るのも、決して間違いではありません。

所有する資格があればその分自身に繋がるので、是非時間を有効に使って取得を目指してみてください。

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