日本無線協会の情報によると、現時点で一陸特の試験科目は「無線工学」と「法規」、試験時間は3時間となっています。
注意したいのは、3時間の中でこの2科目に取り組む必要があるということです。
「3時間」を長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれですが、おそらく「時間が全然足りない」という事態には陥らないと思います。
なぜなら、まず解答する問題数が無線工学24問、法規12問の計36問で、単純計算から180[分]÷36[問]=5[分/問]、
ここからマークミスなどをチェックをする時間を差し引いても、1問あたり4分は費やすことができるからです。
しかも法規は覚えているかどうかの話なので、1問に4分もかからないんですよね。
初めて試験を受ける方はイメージ沸き辛いかもしれませんが、法規は考えて解くようなものではないので、1問にかかる時間はせいぜい1~2分です。
以上のことから、慌てて解かなくても十分時間は確保できるので、本番では、ゆっくり落ち着いて取り組んでもらえたらと思います。
(ちなみに試験開始から1時間経つと解答用紙を提出して退室が可能なので、元々試験時間を多めに確保しているのかもしれませんね。)
問題を解く順序について
お伝えした通り、試験時間は結構あるので第1問から順に解いていっても良いのですが、少しでも多く得点するために解く順序を意識すると良いでしょう。
「無線工学」を例に挙げて説明すると、まず初めに行うのは、出題されている問題形式の把握です。
試験開始の合図があったら、初めに問題の最初から最後までざっと目を通してみましょう。
そうすると、各問題の形式によって、次のように大まかに分別できることが分かります。
○知識問題(記述式選択肢)
○計算問題(実際に計算して選択肢に近い値を導く問題)
○新傾向問題(最近の話題、もしくは過去問に載っていない問題)
空欄埋めとは、ある事柄について説明した文章がところどころ穴抜けになっていて、正しい組み合わせの選択肢を選ぶもの。
記述式選択肢とは、ある事柄について説明した文章が選択肢としてあり、その中から正しい選択肢(あるいは誤っている選択肢)をえらぶものです。
これらを大体把握したら問題に取りかかりますが、解く順序としては、知識問題→計算問題→新傾向問題がベターです。
知識問題の中の空欄埋め、記述式選択肢の順序は特にありません。
知識問題の解答ががひと通り終わった段階で、計算問題をやります。
この理由ですが、自身の経験から、
○計算問題から先にやると、予想外に時間がかかった時に脳の疲労度が大きい
○知識問題の方が全体に占める割合が大きく、得点しやすい
と思っているからです。
計算問題のマークが終わったら、最後に新傾向問題に取りかかります。
元々持っている知識で解けるものもありますが、ほとんどが初めて見る問題だと思うので、わからなくても気にしないでください。
ただ、マークはどこかしらに必ずしましょう。
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今回は「試験時間」について少し書き連ねましたが、いかがでしたでしょうか?
今一度ポイントをまとめてみます。
○まずはウォーミングアップを兼ねて「シンプルな問題」から手を付け、その後、計算などの少し頭を使う問題に移行する。
問題の取り組み方は人それぞれだと思いますが、一陸特に限らず、他の試験を受ける際も役に立つかもしれないので、参考にしてみてください。